妙にいい音……

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最後の微調整

 ヤフオクに問い合わせして下さった方のお一人はレコーディング・エンジニアらしく、この方ならきちんと使っていただけるか、と期待しましたが条件が合いませんでした。
 沖縄から大型スピーカーを本州に発送するとなると宅急便はすべて拒否されます。ピアノ運送業者か引っ越し業者しか請け負ってくれません。というわけで10万円近い輸送費がかかります。

 しっかり調整していくと、なんだかとてもいい感じに鳴ってくるようです。オークションはとりあえず中止で札幌にもっていくことにしようかな、と迷ってしまいます……

5 Replies to “妙にいい音……”

  1. 部屋に応じたスピーカーを吟味し(逆もあり)丁寧に設置し、
    それを鳴らす機器や環境をできるだけ整え、
    部屋の癖を取り除く作業を根気よく続け、
    それなりの「解」を得ても、日が変わって仕事から帰り音を出すと、
    愕然とするような酷い音が出ます。

    これは悲しいかな、いまだ毎日のことで、
    以前は安定を待ちもせず調整に手を伸ばしたものです。
    当然、正しかったはずのバランスは崩れ、振出しに自らの手で戻していた。

    実は専ら原始的な構造を有するスピーカーなどの動的な安定性を得るには、
    動作をさせてから暫し時間がかかるという事実を知識として知っているのに、
    「待つ」ことができない私という「我」が余計なこと行い、
    自分自身の首を絞めていたと、いつしか気が付きました。

    とはいえ音楽を聴きたいというのは即効性の「衝動」であり、
    「待つ」こととは対照的な性急な欲です。

    私のシステムの場合、
    本調子になるまで早くて2時間から、遅いと数時間以上もかかります。
    せっかちな私は、今でもその時間を待てないことが多々あります。

    そうなると、イコライザーの調整ノブに指が伸びる。

    本当に優れたオーディオとは、
    調整の指の皮一枚で音楽の生死を分けるような世界ですから、
    性急な短慮は命とりなのですが、我慢が出来ない日が未だ多々あります。

    最近、実力も無いのに、
    私は偉そうなことをコメントしていて、
    実は目が覚めると、己の分不相応な発言に憂鬱にはなるのですが、

    懲りずに図々しく発言しているのは、
    音楽を正しく再生する技法の奥義とは、
    実は安っぽい「命懸け」と思っていた、指の皮一枚の調整などよりも、
    機械が物理的に安定するまで待つ・・・という、
    案外単純で素朴な基本を見落としている気がしたからかも知れません。

    感性をクリアし、良い機械を手に入れる幸運に恵まれた際、最も大事な要素は、
    我々現代人特有の【強迫観念】である【忙しい時間】という観念的焦りを克服し、
    「あと1時間鳴らし続ける根気と諦め」なのではないかと感じるからです。

    時間は絶対の物理現象かもしれません。
    私の意識が「それ」をどうこうすることなど出来ません。

    ただ、余計なことを引き算するに思い至った時、
    【ノイズ】とは、私が惚れ込んだスピーカーやシステムが発するのではなく、
    私の自意識が作り出した幻に過ぎないと、何となく感じるのです。

  2. こんばんは。

    いや〜、落札出来なくて残念でした。

    今は、残念ながらもう現役のエンジニアでは有りません。(それなりの高齢なので)
    初めて卓の前に立った時はJBL 4331が現役でスタジオで頑張っていた時代です。
    その後Urei813Aが私のお気に入りで、次がTAD(レイオーディオ)に変わり、私は体調を崩してしまいエンジニアとしての人生を終えました。
    時代はデジタル化して、スタジオ自体もコンパクトになりパワードスピーカーが幅を利かせて来た時代です。

    このUreiは非常に状態が良さそうなので、LA Jazz.Inc さん辺りの物でしょうか?

    チョロチョロと遊びに来ます。
    宜しくお願い致します。

    1. 岩﨑弥太郎 様
       コメントありがとうございます。プロのエンジニアの方からのコメントで恐縮いたしております。私などアマチュアの端くれですので、イコライザーの使い方などご教示いただければ幸いです。

  3. そもそも我々は、
    音を良くするために高価なオーディオを購入するのですが、
    必ずしも費用対効果が正比例するわけではありません。

    高額製品をとっかえひっかえして、
    音が良くなったと一喜一憂する主観的な判断基準とは、
    性質が異なるものでしょう。

    人間の精神構造上、変化すれば刺激となり、
    「良くなった」と感じさせるファクターの正体は、
    実は単なる「刺激」でしかなかったということは、
    「人間という動物」を観察すれば明らかなものです。
    これがハイエンドオーディオ商法の基幹にあるものです。

    そして、音楽を聴いていると勘違いし、
    実は機器の音に舞い上がっているというマニアの意識でもあります。

    それとは別に、
    そういう錯覚とは異なる「向上」と言い得る変化もあります。

    ・・・が、それは今は秘すべきだと判断しました。

    1. いや〜お恥ずかしです、エンジニアと言ってもピンキリですから。

      でも、趣味のオーディオは皆さん各々がプロだと思います。
      『良い音』『正しい音』の正解は存在しないのですから。
      とてもクリエイティブな世界ですよね。

      Aporia様のHPを拝見していて、悩み、チャレンジし、また悩む。
      とても大切なプロセスだと、再度認識致しました。
      その気持ちが『自分の音』への大切な道のりだと思います。

      ミュージシャン、エンジニア、ディレクター、プロデューサー、各々悩み、チャレンジして出した答えがレコードでありCDなので、是非その苦悩と喜びを堪能して下さい。

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