イコライザーを考える – 3

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なぜイコライザーを無視、敵視するのか?

 オーディオ業界、雑誌、評論家はイコライザーをなぜ軽視・敵視するのでしょうか? 簡単にいい音が得られてしまうと【買い替え需要が減ってしまう】というつまらない、目先の利益だけを考えた情けない欲望に振り回されているだけなのでは? と勘ぐってしまいます。中間層はお金をかけなくても、iapodをイヤフォンで聴いていたほうがバランスがよく、たのしく音楽が聴けるということを多くの人が気付いてしまったようです。富裕層向けの高額商品、実はスピーカーが大きくなればなるほど、イコライジングが必要になるのですがただ高額なアンプやCD、アナログプレーヤーを組み合わせてお茶を濁しています。高額商品ばかりが売れているようですが、庶民のオーディオは? 音楽はダウンロードで、ということになって、アーティストの生活が崩壊しつつあるようです。菅野先生が発していた警鐘がここへきて深刻化しつつあるようです。
《続く》

2 Replies to “イコライザーを考える – 3”

  1. 私も本格的に良い音(正しい音といってもいい)は、
    イコライザーが必須だと考えています。
    冷静に考えてみれば分かる事ですが、プライベートルームの音響特性からして、
    フラットで良質の響きをもつ部屋などというものは皆無に等しい。
    そこに何千万円もするスピーカーやアンプを入れて、何の補正も施さないまま、
    「この〇〇社の〇〇システムでなければ出ない音だ」などと感心するのは、
    無理解の際たるもので、無知を通り越し滑稽さを見るものに与えてしまいます。

    〇〇社の音というのは、基本的に無いと思います。
    マニアの多くがその前段階で行うべき作業を怠っているのが多くの要因でしょう。
    基本、新旧問わず真に優秀なシステムを正しく用いて出る音は「自然な音」に近いからです。
    そういうレベルを十分にクリアしてからはじめて、
    菅野氏が書籍でも論じた「音の固有現象」云々となるわけです。

    でも、それが実際にはきちんと普及していないのは、
    本物の良質な音楽体験の少なさや、
    体験しても理解していない(しようとしない)オーディオ的固着した感性・・・等
    様々な要因があるからだと考えます。

    そもそも、自分の部屋の音響的癖すら把握できていないのではないでしょうか。
    だから補正したくても、どこをどうすれば良いかさえ分からない。
    分からないのだから、評価が高く高額な機械を買えば解決してくれる・・。
    そういう信仰的意識も偏在するのかもしれません。

    確かに良質なホールでの極上の演奏は圧倒的です。
    これを自宅で完璧に再現するのは・・と、オーディオマニアの端くれとしては、
    尻ごみすることが多々あります。

    極上の演者の手にかかれば、音楽に至る前の響き一つで、
    作品に込められた何かが伝わり、聴き手を感動させてしまう。

    オーディオ的に困難なのは、あのエアボリューム感ですが、
    声楽から管弦楽に至るまで、自然なのにエネルギーが強く生き生きとし、
    楽曲によっては響きに鮮やかな七色の艶が滲む音色の美しさも、
    オーディオにとっては絶望的なほど再生困難な要素であります。
    そして、これらの要素はオーディオ評価用語では、
    推し量れない要素であるとも感じます。

    むしろ、自然音には無いオーディオ的な快楽要素を引き算し、
    自分の我や個性を消すが如く、箱庭でしかない自宅の壁を消していくような、
    地味な作業の繰り返しにによってのみ、それでも疑似体験でしかありませんが、
    演奏の場の再現が可能なような気がします。

    1. コメントありがとうございます。
       まさに、日ごろ思っていたことを見事に代弁していただいたようで嬉しくなりました。
       特に『むしろ、自然音には無いオーディオ的な快楽要素を引き算し、
      自分の我や個性を消すが如く、箱庭でしかない自宅の壁を消していくような、
      地味な作業の繰り返しにによってのみ、それでも疑似体験でしかありませんが、
      演奏の場の再現が可能なような気がします。』という下りには、唸ってしまいました。
       コツコツ地味な作業をウン十年…… 好きなことですから、苦痛ではありませんが、
      己の技の未熟さに嘆息することはよくあります。
       キリがない、不毛だ、といういう声も聴かれますが、まぁ趣味の世界のお話ですので
      ご勘弁いただくしかありません(笑)。

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