秘められた生/ Pascal Quignard

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思考・思索への耽溺

 amazonの内容紹介によると【「目を閉じること」で愛がはじまる。“かつての愛”から、ことばと沈黙、秘事、異郷を求めてセクシュアリティの蠱惑から自己、外部へと人間の官能と“再生”に迫る“出立”する愛の物語。】ということになるようです。5年前に読んで、はまった一冊です。恋愛、異性愛にまつわる錯綜した思考に『音楽』が深くからみあった物語であるからです。パスカル・キニャールが重い病で生死の間をさまよった体験が背景になっており、いっそう重たいリアリズムがここにあるわけです。小説という形態をとってはいますが、愛についての難解な哲学書のようでもあります。若気の至りで波乱万丈の修羅場を潜り抜けてこられた50代以上の方にお勧めです。

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