生音のしなやかさとオーディオ的デフォルメの交錯する瞬間 – 2

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台風の目にはいって

 急に静かになりました。階下の事務所はお休みで無人、というわけで大音量を楽しみながら、今回のテーマについて考えています。『求心力の高い音』、『浸透力が高く緊張感のある響き』といった、オーディオに的デフォルメされた世界について、自分なりの分析をしてみよう、といわけです。

人間は視覚イメージに強い影響を受ける生き物

 そうなんです。そこからブランドイメージも無意識のうちに出来上がっていくようです。そこにオーディオ・ジャーナリズムによる言葉の洗脳が加わってきます

 強烈なインパクトのあるデザインです。音のイメージもあらかじめ頭のなかに出来上がっているかもしれません。個人的な体験でいえば、巨大なラジオ、でした。複数個所で聴きましたが、鈍って曇った響きで、緊張感のない緩いサウンドでした。ボリュームを上げると、ただうるさくなるばかり。大音量によるトリップ感はとうてい得られそうにない世界でした。そのサウンドでも、さすがパラゴンだ、素晴らしいとおっしゃる方もおられ、まあそういうものなのかな、と思っていた次第です。やはり、オーソドックスなサウンドコントロールが必要なのだと思います。

JBL、ALTEC、TANNOY、ブランドイメージの先行

 言葉で表現されたサウンドイメージが頭の中で完結していますと、それが真実に至る道程に立ちはだかる高い壁になりかねません。頭の中にあるサウンドイメージは、いわば空想の理想の女性像のようなものかもしれません。そこから、現実の
厳しい世界に跳躍するわけです。その瞬間にたじろぎ、怯むことなく理想の響きをものにするためにはそれなりの準備が必要です。

《 続く 》

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