S.P.L : 99dB

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Peak 30Wの音

 Urei811Cの能率は99dBです。1Wのパワーで、1mの距離、という通常の基準で、です。ALTEC#9845Aが97dBです。が、30Wではな、なんと114dB! という狂気のというか、凶器じみた音圧になります。(30~3000Hz Pink noize)Urei811cも30W Peakを加えると笑うしかない、ぶっ飛びワールドとなります。が、コントロールされたサウンドであればまだ涼しさをキープしています。冷や汗もにじんできますが(W)。
 ニアフィールドで聴くのであれば能率が90dB以下の低能率システムでもよいかもしれませんが、音圧は距離の二乗に反比例して低下しますので、離れて聴くとなるとパワーアンプは数1000ワットを要することになります。で、計算上のパワーを低能率のスピーカーに注ぎ込んだとして、ユニットが焼き切れるかヒューズが切れるか、ということになるわけで、やはりたとえニアフィールドで聴くにしても能率の高いシステムのほうがデリケートなニュアンスをしっかり再生してくれることになります。近くで聴くから低能率でいいや、ということにはなりません。が、能率が高くとも小音量再生には向かないシステムもあるのです。
MC302のパワーメーターが瞬間300Wまで達する狂気の大音量でもUrei811Cはびくともしない美音を奏でていますが、100~160HzはPEQ&C40で-60dBと絞り込んでいます。50Hz以下も811C本体は鋭くカットしています。必要な帯域はサブウーファーでサポートしています。人の耳にうるさく感じる帯域は大胆にカットしています。その結果、ピークで300Wまで触れる超大音量でもわくわくするサウンドとして楽しく聴くことができるわけです。
普通の大音量に戻すときはイコライザーの設定も元に戻します。
超大音量の世界は、きちんと分かってトライしませんとユニットを飛ばすか、アンプを壊すか、耳がおかしくなるかいずれか、またはすべて、ということになりかねません。
現在の住まいは超大音量が許される環境ですが、めったにトライすることはありませんでした。というのも、個人的な嗜好として常識的な音量が好みであり、まあ、時々大音量で短時間楽しむ、という程度ですので…… いずれにしましても、超大音量をうるさい音ではなく美音として堪能するにはターゲット帯域を-70dB程度までカットできるコントローセンターが必要になります。
 超大音量を美しく再現するためにはそれなりの覚悟が必要です。高能率ユニットで構成された大型システムを用意しなければなりません。そう、こういうシステムが必要なのです。実際に、JBLのシアターアレイシステムを自宅で使用した経験をふまえて申し上げれば、ある程度の広さのあるお部屋であればやはりスピーカーシステムは有効振動版面積と『高さ』が必須の要件になると思えるようになりました。これは超大音量を涼しく楽しく聴くという限定された世界でのお話であることをご理解ください。

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